減価償却について【固定資産】
目次す
目次
①減価償却費とは?
②なぜ減価償却する必要があるのか?
③減価償却するメリット
④減価償却しない固定資産もある
① 減価償却費とは?
→減価償却とは、資産は時間が経つにつれてその価値が減っていくという考え方です。
② なぜ減価償却する必要があるのか?
→使用できる期間で費用を配分するため
固定資産にかかる費用を期間対応させるためです。使用できる期間に費用を配分することで収益と費用を対応できます(費用収益対応の原則)
③ 減価償却するメリット
→下記3点がメリットとなります。
(1)節税効果がある
減価償却を行わない場合、資産を購入した年に多額の経費が計上される、損益が大幅に上下しますこ。購入年は費用負担が大きくなる一方、翌年以降は利益のみが大きくなり、多くの法人税を納付することになってしまいます。
減価償却を行い、購入費用を数年に分けることで、償却までの期間における法人税の税額を抑えることができます。
(2)資金が手元に残る
減価償却を行うと、購入年の翌年以降は経理上の利益は減りますが、実際に支出が発生するわけではありません。減価償却期間中、経費は毎年計上されますが、その分の 現金が実際に減っているわけではないので、毎年費用計上した金額分が手元に残っていることになります。ただし、これはあくまで会計上の結果なので、企業内に毎年同額の現金が貯まっていくことを確約するものではありません。
(3)適切な損益が把握できる
減価償却される固定資産は、複数年にわたって活用され、企業の利益に貢献するものです。減価償却を行い、費用を分割して計上することで、「資産を購入したことで、収益にどのような変化が表れたのか」ということを、実態に即して正確に把握することができます。
④ 減価償却しない固定資産もある
無形固定資産の中には下記のような減価償却しないものがあります。
・借地権:土地を借りる権利。普通借地権、定期借地権などがある
・地上権:建物の所有権等により、その土地を使用する権利
・地役権:他人の土地を自分のために利用する権利
例えば土地については減価しないため、その権利も減価償却はしません。